ホテル・旅館でGoogle口コミを増やすリピーター戦略
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ホテル・旅館でGoogle口コミを増やすリピーター戦略


目次

TL;DR#

  • ホテル・旅館でGoogle口コミを増やすにはチェックアウト直後の依頼+返信テンプレ+GBP季節投稿の3点セットが基本
  • 宿泊施設のリピーター比率は平均10〜30%。リピーター維持コストは新規獲得の5分の1(一般的なマーケティング調査による)
  • Googleマップの「また来ます」「毎年来ています」口コミがリピーターを可視化し、OTA手数料に依存しない直接予約を増やす

1. ホテル・旅館でリピーターが「経営の要」になる理由#

ホテルや旅館の経営で数字として現れやすいのは「稼働率」だが、その稼働率を安定させているのはリピーターの存在だ。

観光経済新聞の調査によると、宿泊施設の約4割が「リピーター比率10〜30%未満」と回答しており、50%以上の施設は3.3%に留まる。多くの施設でリピーター比率は決して高くない。観光庁の宿泊旅行統計調査でも、延べ宿泊者数の季節変動が大きく、閑散期の稼働率が繁忙期の半分以下になる施設が多いことが確認できる。

そしてもう一つ重要な数字がある。既存顧客の維持コストは、新規顧客獲得コストの5分の1という一般的な法則だ(複数のマーケティング調査が同様の傾向を示している)。OTAに払う手数料が10〜15%だとすれば、リピーターに直接予約してもらえるだけで、同等の利益を出すのに必要な客室数が変わってくる計算になる。

リピーター比率が高い施設の共通点として挙げられるのが、客室稼働率の安定季節変動への耐性だ。繁忙期だけ稼いで閑散期は空室が目立つ施設と、年間を通じて定期的に訪れる常連が支える施設では、経営の安定度が全然違う。


2. 「また来ます」口コミがOTA依存を切る#

旅館やホテルにとってリピーターを作るのに最も効果的なチャネルの一つが、Googleマップの口コミだ。

なぜか。理由は2つある。なお、口コミ設計は集客だけでなくスタッフ採用のブランディングにも効果があることが分かってきており、採用面からのアプローチも合わせて読んでもらいたい。

理由①:リピーターが書く口コミは「常連感」を可視化する

「毎年家族でお世話になっています」「3回目ですが、スタッフの顔を覚えてもらえていて嬉しかった」――こうした口コミは、初めて宿を探す旅行者に「この宿は信頼されている」という強いシグナルを送る。評点だけでなく口コミの内容が、次の予約者の判断材料になる時代だ。

理由②:口コミ返信で「また来たい」という気持ちを後押しできる

「〇月の紅葉シーズンもまったく違う表情を楽しめますので、ぜひまたいらしてください」という返信は、口コミを書いた本人の再来訪意欲を刺激し、同時に他の読者にも「季節を変えて行ってみたい」と思わせる。一つの口コミ返信が複数の予約動機を生む、いわばコスト0の広告になる。


3. リピーターをGoogle口コミで増やす4ステップ#

Step 1:チェックアウト直後の口コミ依頼#

口コミ依頼のゴールデンタイムはチェックアウトの瞬間だ。満足感が最高潮のタイミングを外さない。Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプでは、口コミへの返信方法とガイドライン違反にならない依頼方法が詳しく解説されている。

依頼の形は2パターン。

  1. フロントでの口頭依頼:「本日はありがとうございました。もしよろしければ、Googleのご感想をいただけると次のお客様の参考になります」+QRコードカードを渡す
  2. 退館後1〜2時間のLINEフォロー:LINE公式アカウントを使っている施設なら、「お帰りはいかがでしたか?よろしければ宿泊のご感想をこちらから」とメッセージ+口コミリンクを送る

タイミングが遅れるほど書く気が薄れる。「後で書こう」はほぼ書かれない。

Step 2:リピーター心理に刺さる依頼文テンプレ#

初めての宿泊客より、リピーターへの依頼文は少し違うアプローチが効く。

リピーター向け口コミ依頼文(例)

「〇〇様、今回もご来館いただきありがとうございました。何度もお選びいただけていることが、スタッフ一同の励みになっています。よろしければ、今回の宿泊のご感想をGoogleに書いていただけますと大変嬉しく思います。今後もお越しいただきやすい宿を作るための参考にもさせてください。」

「また来てくれる理由」を確認する意図を含ませると、リピーターが「自分の体験を共有したい」という気持ちになりやすい。

Step 3:「常連感」を醸成するGBP返信#

リピーターからの口コミへの返信は、できるだけ一般的な定型文を避けて個別感を出す

口コミの内容NG返信(定型)OK返信(常連感)
「3回目ですが毎回最高です」「ありがとうございます。またのご利用をお待ちしております」「3回もお選びいただけて、スタッフ一同本当に嬉しく思っています。次の季節はまた違う表情でお迎えできますので、ぜひまたいらしてください」
「毎年夏に来ています」「ご来館ありがとうございます」「毎年夏の恒例にしていただいているとのこと、光栄です。秋の〇〇もぜひ一度お試しいただきたいです。お待ちしております」
「スタッフが覚えていてくれた」「丁寧なコメントをありがとうございます」「覚えていていただけて嬉しいです。またお会いできることをスタッフ一同楽しみにしています」

「またのお越しをお待ちしております」の一文は必ず入れること。Googleの口コミ返信は全員が読んでいる。

Step 4:GBP季節投稿でリピートのきっかけを作る#

ホテル・旅館は季節ごとに表情が変わるため、GBP投稿で次のシーズンを予告するだけでリピートのトリガーになる。

夏に来た常連が「秋の紅葉プランが出ました」という投稿をGoogleマップで見れば、次の予約動機が自然に生まれる。

効果的なGBP投稿パターン:

  • 「秋の特別プランを10月から受付開始します」
  • 「スタッフが育てた庭の花が見頃です」(毎月更新・来店理由を作る)
  • 「昨年来てくださったお客様から、また来ますと連絡をいただきました」(常連感の演出)

投稿頻度は月2〜4回が目安。Googleは更新頻度の高いGBPを検索上位に表示しやすくなるため、投稿を続けること自体がMEO対策にもなる。


4. 「口コミ戦略あり」「なし」の違いを比較表で整理#

項目口コミ設計なし口コミ設計あり
予約経路OTA依存(手数料10〜15%)直接予約・リピーター経由が増える
リピーター比率10%以下(業界平均水準)20〜40%以上を目指せる
GBPの口コミ数少ない・更新が止まるチェックアウト後に継続的に増加
口コミの内容観光地の感想中心「また来たい」「毎年来ています」が増える
返信の質テンプレ or なし常連感・季節訴求で再来訪を後押し
季節稼働の安定繁忙期依存閑散期も常連で一定稼働を維持しやすい

5. 現場で見えてきた「口コミとリピートの関係」#

口コミ運用に伴走してきた経験から感じるのは、ホテル・旅館のリピーター獲得と口コミには直接的な相関があるという現実だ。

「また来ます」と書いてくれた人は、実際にまた来る確率が高い。書いた本人が自分の言葉に縛られるとでも言うべきか、宣言した行動を取りやすくなる心理が働く。

一方で、口コミを依頼していない施設は「よかったな」で終わる旅行者が多い。満足はしている。ただ、次の予約のきっかけがない。Googleマップでリマインドされなければ、次の旅行では別の宿を探す。

今のうちに「また来ます」口コミを積み上げておけば、夏に来た常連が秋・冬にも戻ってくる。夏の旅行シーズンは仕込みのタイミングだと考えると、行動の優先度が変わるはずだ。

口コミ依頼文の設計・Googleガイドライン適合の確認・返信テンプレの整備など、「どこから始めたらいいか」という段階から無料のMEO集客診断で相談を受け付けている。


よくある質問#

Q. 口コミが少ない旅館でもリピーター施策は効果がありますか?

A. はい、むしろ口コミが少ない段階こそ積み上げやすい。10件の「また来ます」口コミがあるだけで、Googleマップ上の印象は大きく変わります。チェックアウト後の依頼から始めれば、2〜3ヶ月で10件は積み上げられます。

Q. リピーターに何度も口コミを書いてもらっていいですか?

A. 同一ユーザーが同じ施設に複数回投稿すると、Googleの仕組み上、古い口コミが更新扱いになることがあります。毎回同じ人に依頼するより、多様なリピーターに一度ずつ書いてもらう方がGBPの評価上も効果的です。

Q. OTAの口コミとGoogleの口コミ、どちらを優先すべきですか?

A. 新規集客に直結するのはGoogleマップの口コミです。じゃらんや楽天トラベルの口コミはOTA内の評価を上げますが、「近くのホテル」「〇〇温泉 旅館」でGoogleマップから直接検索してくる層にはGBPの口コミが効きます。両方を増やすのが理想ですが、まずGoogleから着手することを勧めています。

Q. 夏に口コミを増やすと、秋冬の予約にもつながりますか?

A. つながります。夏の口コミが秋冬の旅行検討者の目に触れるためです。「毎年夏に来ています」という口コミは、秋冬の旅行者に「通年人気の宿」という印象を与えます。口コミは一度積めば資産になります。



まとめ:Google口コミを増やして冬の常連を作る

ホテル・旅館のリピーター獲得を左右するのは、宿泊体験の満足度とその満足をGoogleマップに残してもらう仕組みの有無だ。

  • チェックアウト直後の口コミ依頼
  • リピーター心理に刺さる依頼文テンプレ
  • 常連感を醸成するGBP返信
  • 季節投稿でリピートのきっかけを継続的に作る

この4ステップを夏の繁忙シーズンに整えておくことで、秋冬に自然とリピーターが戻ってくる仕組みができる。OTA手数料に削られながら毎年繁忙期だけを狙う集客から、常連が稼働率を支える経営モデルへの転換だ。

口コミ依頼文の設計・ガイドライン適合の確認・返信テンプレ整備など、具体的な相談は無料のMEO集客診断から気軽にどうぞ。ホテル・旅館のリピーター設計について、一緒に考えます。


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