Last updated on

介護施設MEO|老人ホーム・デイサービス・サ高住別の集客7施策


目次

TL;DR|介護施設のMEOで最初にやる3つ#

まず3つだけ動けばいい:①GBPのカテゴリを施設タイプ(老人ホーム/デイサービス/サ高住)に合わせる ②施設写真を10〜15枚揃える ③家族に口コミを依頼する導線を作る。この3つで「地域の検索で見つかる状態」には到達できる。

  • LIFULL介護「介護施設入居実態調査2025」によると、家族の83.5%がインターネット検索を使って施設を探している。「Googleマップを最初に見る」流れが定着しており、GBPが放置状態だと情報が充実した競合施設に自然と流れてしまう
  • 介護施設のMEOの肝は「施設の安心感を伝える写真」「家族視点の口コミ継続獲得」「介護広告ガイドラインに沿った口コミ返信運用」の3点
  • 施設タイプごとに、検索される言葉もカテゴリも変わる。「老人ホーム」「デイサービス」「グループホーム」「サ高住」を法人名の下にまとめてしまうと、その言葉で探している家族の画面に出てこない(下の「施設タイプ別のMEO」で整理した)
  • 同調査では平均5.1施設分の資料を取り寄せ、3.7施設を見学してから決めている。比較される段階でGoogleマップに出てこない施設は、最初から候補に入らない
  • MEO対策が進んでいない施設が多い業態なので、今から整えておくと数年単位で優位が続く

介護施設がGoogleマップで選ばれにくい3つの原因#

「老人ホーム 近く」「デイサービス ○○市」と検索して、Googleマップに表示された施設を比較する——これは入所や通所を検討する家族にとって、今や当たり前の最初のステップになっています。

LIFULL介護「介護施設入居実態調査2025」(直近1年以内に介護施設に入居した家族・親族を持つ1,873名対象)によると、**情報収集方法の83.5%が「インターネット検索」**で、「比較サイト・口コミサイト」(25.6%)、「ケアマネジャー」(20.7%)を大きく上回っています。同調査では平均5.1施設分の資料を取り寄せ、3.7施設を見学してから入居を決めているという結果も出ており、Googleマップで比較候補に上がることが入所申し込みの前提条件になっていると言えます。

厚生労働省の令和6年介護サービス施設・事業所調査によると、通所介護(デイサービス)の事業所数は全国で約26,000か所、有料老人ホームを含めると介護系施設全体では数万単位の事業所が存在します。その一方で、家族が施設を探す際に最初に使うのはGoogleマップです。厚生労働省の介護事業所検索システムも存在しますが、実際の検索行動はGoogleマップからが先になるケースが圧倒的に多い。

では、なぜ多くの介護施設がGoogleマップで選ばれにくいのか。現場で見えてきた原因は主に3つです。

① GBP(Googleビジネスプロフィール)が事実上の空白状態

施設名・住所の登録はされているが、写真が数枚・口コミが0件・投稿更新なし——というGBPのまま放置されている施設が、介護業界には非常に多い。家族の立場で検索すると、写真と口コミがある施設と比較した時に「情報が少ない施設は何か不安」という心理が働く。「写真もないし、口コミもない施設に見学申し込みをするのは怖い」という判断がGoogleマップ上で起きている。

② カテゴリ設定と施設タイプの不一致

Googleビジネスプロフィールには「介護施設」「デイサービス」「グループホーム」「有料老人ホーム」など、施設タイプに応じた適切なカテゴリが存在します(GBPカテゴリ設定ガイド参照)。ところが、特養・老健・有料老人ホームなど複数のサービスを持つ法人が、すべてを「老人ホーム」の単一カテゴリにまとめてしまっているケースがある。カテゴリが実態と合っていないと、「デイサービス ○○市」で検索した家族に表示されないという機会損失が起きる。

③ 口コミ件数が少なく、返信もない

医療・介護業界は、他業種に比べて口コミ獲得が難しい。利用者本人が認知症や体が不自由な場合も多く、口コミを書くのは家族になる。そのため「書いてもらいやすい仕組みを意図的に作らないと、口コミが自然に増えない」という構造がある。さらに、せっかく口コミが入っても施設側から返信がない状態では、「管理が行き届いていない施設」という印象を与えてしまう。

これら3つが重なると、Googleマップ上で「存在するが選ばれない施設」になる。

施設タイプ別MEO|老人ホーム・デイサービス・グループホーム・サ高住で何が変わるか#

「介護施設のMEO」とひとくくりにされがちだが、家族が検索する言葉は施設タイプごとに違う。老人ホームを探している家族は「老人ホーム ○○市」と打つし、在宅介護中の家族は「デイサービス 送迎 ○○区」と打つ。サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を探している家族は「サ高住 月額 ○○市」など費用軸で検索することも多い。GBPのカテゴリと施設名がその言葉と噛み合っていないと、いくら写真と口コミを揃えても、その検索結果には最初から並ばない。

タイプ別に押さえるポイントを整理する。

老人ホーム(有料老人ホーム・特養・介護付き)のMEO#

  • 検索する家族の状況: 在宅での介護が限界に近づき、入居先を比較している段階。緊急度が高く、複数施設を並べて見学予約まで進む
  • GBPカテゴリ: 「有料老人ホーム」「介護老人福祉施設」など、実態に合うものをメインに置く
  • 家族が見ている情報: 居室の様子・食事・面会のしやすさ・スタッフの雰囲気。費用は公式サイトで確認されるので、GBPからサイトへの導線を切らさない
  • 口コミの書き手: 入居後の家族。面会が月1回程度なので、依頼できるタイミングが限られる。面会に来た日を逃さない設計が要る

デイサービス(通所介護)のMEO#

  • 検索する家族の状況: 在宅介護の負担を減らしたい。本人が日中を過ごせる場所を、送迎範囲から逆算して探している
  • GBPカテゴリ: 「デイサービス」「通所介護施設」。法人名だけで登録していると、この検索に出てこない
  • 家族が見ている情報: 送迎範囲・1日の流れ・入浴設備・レクリエーションの中身。送迎エリアはGBPのサービス欄・投稿で明示しておく価値が高い
  • 口コミの書き手: 送迎で毎日スタッフと顔を合わせる家族。3タイプの中で最も口コミを依頼しやすいので、ここは仕組み化の効果が大きい

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)のMEO#

  • 検索する家族の状況: 認知症の診断が出て、専門的に受け入れてくれる先を探している。地域密着型サービスのため、対象は原則その市町村の住民になる
  • GBPカテゴリ: 「グループホーム」
  • 家族が見ている情報: 認知症ケアの方針・スタッフ体制・少人数ならではの雰囲気。「うちの親をここで見てもらえるか」という判断材料
  • 口コミの書き手: 人数は少ないが関係が深い家族。件数は伸びにくいので、1件の中身の濃さで見せる

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のMEO#

  • 検索する家族の状況: 「まだ介護認定は出ていないが自立した生活に不安を感じている親」のためにサ高住を探している。老人ホームより早い段階の検討で、「安否確認・生活相談」サービスと家賃水準の比較をGoogleマップで行う
  • GBPカテゴリ: 「高齢者向け住宅」または事業者登録名に近いカテゴリを選ぶ。「介護老人福祉施設」など介護認定前提のカテゴリを誤って設定すると、対象外の検索に当たって問い合わせがずれる
  • 家族が見ている情報: 居室の広さ・月額費用の目安・介護が必要になった際の対応方針。「将来の介護状態の変化に対応できるか」という視点で複数施設を比較する
  • 口コミの書き手: 入居者本人(比較的元気な方が多い)と、定期的に訪問する家族。入居者本人が書ける環境は介護施設の中でも比較的整っており、入居後3〜6ヶ月で依頼するタイミングが取りやすい
  • MEOの注意点: サ高住は都道府県への登録が必須で、「サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム(https://www.satsuki-jutaku.jp/)」への登録と、GBPの情報を整合させる必要がある

1つの法人で複数サービスを持っている場合#

特養+デイサービス、有料老人ホーム+ショートステイのように複数サービスを運営している法人は、「GBPを分けるか、1つにまとめるか」で迷いやすい。判断の目安はこうなる。

状況対応
建物・入口・スタッフが実質分かれているサービスごとにGBPを分ける方が、それぞれの検索語に当たる
同一フロア・同一スタッフで運営している1つのGBPにまとめ、メインカテゴリを最も集客したいサービスに寄せる
分けるか判断がつかないまずメインカテゴリを見直し、残りはサブカテゴリとサービス欄に書く

複数拠点・複数サービスの登録可否はGoogle側の要件があるため、GBPカテゴリ設定ガイドを確認した上で進めたい。実務上多いのは「全部を法人名の1つのGBPにまとめてしまい、デイサービスの検索にだけ出てこない」というパターンで、これはカテゴリと施設名の見直しだけで動くことが多い。

課題影響改善難易度
GBP情報が薄い(写真・口コミ・投稿なし)★★★★★ 大きい低(すぐ動ける)
カテゴリ・施設タイプのミスマッチ★★★★☆低(設定変更のみ)
口コミ0件・返信なし★★★★★ 大きい中(仕組み作りが要る)
写真が古い・施設の雰囲気が伝わらない★★★★☆低〜中
GBP投稿の更新停止★★★☆☆低(習慣化の問題)

実際に調べてわかったこと|介護業界のMEO現場感#

MEO事業をやっていて気づくのは、業種によって「MEOって何?」と聞いてくる率がまったく違う、ということ。介護施設の関係者は、マーケ系の人が多い美容・飲食業種に比べて、「Googleマップを営業ツールとして意識している」割合がかなり低い印象がある。

全国介護事業者連盟などを含め介護業界全体では、介護報酬や制度対応に追われる現場の忙しさから、「Web集客を体系的に設計する余裕がない」という事業所が多い。施設長や経営者と話すと、「Googleマップに登録はしてるけど、更新とか考えたことなかった」という声が珍しくない。

これは裏を返すと、MEO対策をきちんとやっている施設はまだ少ない、ということでもある。

うちが導入してきた施設も含め、MEOの運用を始めた後の変化パターンは共通している。最初の数か月は「本当に効果があるのか」という半信半疑のフェーズ。その後、「電話での見学問い合わせが増えてきた」「見学に来た方が『Googleで見てきました』と言ってくれた」という変化に気づき始める順序が多い。

「集客の悩みを毎月の議題から外せた」という言葉が出た時が、どの施設でも成果が出た瞬間だと感じている。

介護施設でMEOが効きやすい理由の一つは、「地域密着型の検索」が入所・利用決定に直結すること。「○○市 デイサービス」「○○区 介護施設 見学」といった検索は、すでに利用を前向きに検討している家族からのもの。つまり、検索してGoogleマップを開いた時点で温度感が高い。写真と口コミが揃っている施設がローカルパック(上位3枠)に表示されれば、見学問い合わせに直結しやすい構造になっている。

ただし、介護施設のMEOには業種特有の注意点もある。口コミの内容が利用者の個人情報に触れるリスク、介護広告ガイドラインへの対応、返信文の表現規制——これらを事前に設計しておかないと、後から問題が出てくる。このあたりは後の章で詳しく説明する。

Googleビジネスプロフィール最適化7施策#

7施策を効果の大きさと優先度で整理すると以下の通り。まず最優先3つに集中し、余裕が出てきたら残りを積み上げる順番が現実的。

施策効果の大きさ難易度優先度
①GBP基本情報の整備★★★★★低最優先
②施設写真の網羅・更新★★★★★低〜中最優先
③口コミ獲得の仕組み化★★★★★中最優先
④サービス・設備情報の充実★★★★☆低高
⑤Google投稿の継続★★★☆☆中中
⑥Q&A欄の整備★★★☆☆低中
⑦カテゴリ・属性の最適化★★★★☆低高

施策①:GBP基本情報の整備#

施設名・住所・電話番号・営業時間の正確な登録が出発点。Googleビジネスプロフィールを編集するでは、施設名は「実際の看板、販促品、その他のブランド表記に記載されているとおりに」入力するよう案内されている。公式サイトや他の情報媒体とも表記を統一しておきたい。ローカル検索結果のランキングを改善するヒントにも「ビジネス情報の内容が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなります」とあり、NAP(Name/Address/Phone)の精度は集客に直結する。

介護施設特有の注意点として、「施設名=法人名」ではなく「現場で使われているサービス名」(例:○○デイサービスセンター)で登録する。法人名だけで登録すると、「デイサービス」というキーワードで検索した時にヒットしにくくなる。

施策②:施設の”安心感”を伝える写真を揃える#

GBP写真ガイドラインによると、写真が充実しているビジネスは閲覧数・問い合わせ率が高くなる傾向がある。介護施設の場合、家族が見たいのは「清潔感」「活気のある雰囲気」「食事の質」の3つ。

揃えるべき写真カテゴリ:

  • 外観・エントランス(施設の場所がわかる昼間の写真)
  • 共用スペース・居室(明るく清潔感のある角度)
  • 食事の様子(実際の食事メニュー・盛り付け)
  • レクリエーション活動(楽しそうな雰囲気が伝わるもの)
  • スタッフの様子(笑顔・制服・介助のシーン)
  • 設備(浴室設備・バリアフリー対応・機能訓練室など)

最低10〜15枚から始め、毎月2〜4枚ペースで更新する。古い写真だけが並んでいる状態は「動いていない施設」という印象を与えるため、季節のイベント写真(春の花見、夏祭り、クリスマス会など)を定期的に追加するのが効果的。

施策③:口コミ獲得の仕組み化#

「口コミが増えない」の大半は仕組みがないから。入所者の家族に「見学後」「入所1か月後」「節目のタイミング」でGBPレビューをお願いする依頼文・依頼タイミングを事前に設計する。

依頼文作成の際は「✓ 割引・特典と引き換えにしない」「✓ 具体的な症状・個人情報が入らない文になっている」「✓ テンプレ文の使い回しにならない」の3点を確認する(Google口コミポリシー準拠)。これを怠ると、書いてもらったレビューがGoogle側で削除されるリスクがある。削除されるのは書いた家族にも申し訳ないし、その事実を知らないと「なぜ消えたのか」がわからないまま終わる。

口コミ依頼は「LINE等でURLを送る」か「施設見学後に口頭でお願いして、その場でQRコードを見せる」方法が回収率が高い。メールや紙のチラシより、その場でスマホから開いてもらえる手段が効く。

そのまま使える口コミ依頼文テンプレ(家族向け)#

施設名とURLだけ差し替えれば使える形にしておく。「口コミをお願いする」と決めた日に文面を考え始めると、たいてい実行されないので、先に作って印刷・LINE定型文に入れておく。

① 見学後にお渡しする場合

本日はご見学いただきありがとうございました。

もしよろしければ、見学されたご感想をGoogleの口コミに
一言だけいただけないでしょうか。
これから施設を探されるご家族にとって、実際に見た方の声が
いちばんの参考になります。

※ご本人のお名前やご病状は書かれないようご配慮ください。
※内容は自由です。良かった点も、気になった点もそのままで構いません。

▼こちらから(QRコード/URL)
<GoogleのクチコミURL>

② ご入居・ご利用から1〜2か月後にお送りする場合

いつも○○(施設名)をご利用いただきありがとうございます。
○○様がご利用を始めてから、まもなく2か月になります。

差し支えなければ、施設の雰囲気やスタッフの対応について、
Googleの口コミにご感想をいただけますとスタッフの励みになります。

※ご本人のお名前・ご病状・要介護度は伏せてお書きください。
※お時間のある時で構いません。

▼こちらから(QRコード/URL)
<GoogleのクチコミURL>

送る前の4点チェック(ここを外すと、書いてもらった口コミが消える)

  • 「★5でお願いします」など、評価の数字を指定していない
  • 割引・粗品・サービスなど、見返りを匂わせていない(Google口コミポリシー違反)
  • 「〜と書いてください」と内容を指定していない
  • 例文の中に入居者本人の氏名・病名・要介護度が混ざっていない

デイサービスは送迎で家族と毎日顔を合わせるため①②の両方が使えるが、老人ホームは面会頻度が低いので②を面会当日に手渡しする運用の方が回収率が上がる。

ただ、依頼文をここまで用意しても、「老人ホーム ○○市」で自施設が家族の画面に並んでいなければ、比較の土俵にすら上がれません。施設タイプとカテゴリが検索語と噛み合っているか、近隣の同種施設と口コミ数がどれくらい離れているか——この2点だけ見てほしい方は無料のGoogleマップ診断からどうぞ。診断だけ受けて、あとは施設内で回していただく形でも構いません。

施策④:サービス・設備情報の充実#

GBPのサービス欄・施設情報欄に、提供しているケアタイプ・設備・対応可能な要介護度を記載する。「機能訓練」「入浴介助」「認知症ケア」「看護師常駐」などのキーワードは検索にも効くし、家族の「ここなら母に合いそう」という判断にも直結する。

サービス欄は定期的な見直しが必要。季節のレクリエーション、新しく始めたプログラム、資格取得スタッフの追加なども更新タイミングとして使える。

施策⑤:Google投稿を継続する(施設だより感覚で)#

GBPの「投稿」機能を使って、月2〜4回程度の更新を継続する。施設だよりをオンライン版として使うイメージ。

投稿の内容例:

  • 月間レクリエーション活動の様子(写真付き)
  • 季節の行事報告(春の花見・夏祭りなど)
  • 新しいサービスや設備の紹介
  • スタッフの紹介コンテンツ

投稿を継続することで「このGBPは生きている」というシグナルになり、順位維持に効く。投稿が半年以上ないGBPは、Googleから「情報が古い可能性がある」と評価される傾向がある。

施策⑥:Q&A欄の整備#

GBPにはユーザーが質問を投稿できる「Q&A」機能がある。施設側からも「よくある質問」として事前に質問と回答を投稿できる。

記載しておくと効果的な内容:

  • 「見学の予約はどうすればいいですか?」
  • 「体験利用はできますか?」
  • 「受け入れ可能な要介護度は?」
  • 「駐車場はありますか?」

家族がGoogleマップを開いた時にQ&Aで疑問が解消されると、見学問い合わせのハードルが下がる。Q&Aを放置しておくと、外部ユーザーが誤った情報を回答するリスクもあるため、施設側が先手を取る意味でも有効。

施策⑦:カテゴリ・属性の最適化#

施設のメインサービスに合ったGBPカテゴリを選ぶ。複数のサービス(デイサービス+ショートステイ等)を提供している場合は、メインカテゴリ+サブカテゴリの組み合わせで実態を反映させる。「介護施設」という大カテゴリだけでなく、「デイサービスセンター」「グループホーム」「介護老人福祉施設」など、利用者が検索する言葉に近いカテゴリを選ぶことが重要(GBPカテゴリ設定ガイド)。

属性欄では「バリアフリー対応」「駐車場あり」「医療機関との連携」などを設定できる施設もある。家族の施設選びの条件として使われる情報なので、記載できるものは積極的に入力する。

口コミ設計と介護広告ガイドラインの注意点#

介護施設のMEO運用で他業種と最も違うのが、厚生労働省の介護広告ガイドラインへの対応。

このガイドラインは、介護施設が出す広告(チラシ・ホームページ・パンフレット)の表現を規制するもので、GBP上の施設情報・投稿・口コミ返信も「広告」に該当する可能性がある。具体的に避けるべき表現:

  • 禁止: 「○○ヶ月で歩行が改善」など根拠のない効果の断言
  • 禁止: 「業界最高水準のケア」「地域ナンバーワン」などの比較優良表現
  • 禁止: 入所者の氏名・顔写真を無断で使用した口コミ展示
  • グレー: 「必ず満足いただけます」などの保証的な表現

口コミへの返信で注意が必要なのは、悪い口コミへの反論の仕方。「そのような事実はございません」と全否定するのではなく、「ご不便をおかけして申し訳ありませんでした。詳細をお聞かせいただければ改善に向けて対応させていただきます」という誠実な返し方が、第三者(他の家族)に対してよい印象を残す。

口コミを依頼する場合は、以下の点を事前に設計しておく:

  1. 依頼するタイミング: 入所1〜2か月後、家族が来訪した時など「満足感が高い瞬間」を狙う
  2. 依頼する相手: 入所者本人ではなく、スマホ操作に慣れた家族(成年のお子さん等)に限定する
  3. 依頼文の内容: 「○○ということを書いてほしい」とは言わず、「ご感想を書いていただけると助かります」のトーンに留める
  4. ガイドライン適合確認: 書いてもらった内容に問題のある表現が含まれている場合の対処法を決めておく

うちが口コミ設計を行う時も、依頼文のテンプレ・タイミング・ガイドライン非適合ワードのチェックリストを施設ごとに用意してから動く。こうした設計なしに「とりあえず書いてもらおう」と動くと、書いてもらったレビューがGoogle側で削除されたり、広告規制上の問題が出たりする。

よくある質問#

介護施設のMEOはどのくらいで効果が出ますか? GBP基本情報の整備と写真・投稿の更新を始めてから、3〜6ヶ月が目安です。口コミが10件を超えてくると、ローカルパック(Googleマップ上位3枠)への表示率が上がりやすくなります。

小規模なデイサービスでもMEOは有効ですか? 有効です。地方では「近隣で数少ない選択肢」として、情報量の充実だけで上位表示されるケースもあります。都市部でも、競合施設がGBPを放置している状態なら、整備しただけで差が出ます。規模より情報整備の質が先に効きます。

口コミは入所者の家族にお願いしてもいいですか? 口コミ依頼自体は問題ありませんが、特典・割引と交換にお願いすることはGoogleポリシー違反です。また介護施設の口コミには個人情報・プライバシーへの配慮が必要なため、依頼文の設計と依頼タイミングを事前に決めておくことが重要です。

介護広告ガイドラインはGoogleマップの口コミにも適用されますか? 口コミ自体はユーザー投稿のため直接の規制対象外ですが、施設側の返信コメントは広告とみなされる場合があります。「必ず改善します」「地域一番の施設」などの保証・比較表現は避け、感謝と施設方針の説明に留めるのが安全です。

Googleビジネスプロフィールに写真は何枚くらい入れればいいですか? 最低でも10〜15枚が目安です。外観・エントランス・共用スペース・食事・レクリエーション活動など、家族が知りたいシーンを網羅することが重要です。定期的な更新(月2〜4枚程度)も順位維持に効きます。


介護施設のMEO対策を本格的に進めたい方、またはGBPの現状診断から始めたい方は、無料MEO診断からご相談ください。現状のGBP状態をチェックした上で、施設タイプ・地域に合った改善の優先順位を提案します。

関連記事#